JSR株式会社のライフサイエンス事業のグループ企業である株式会社医学生物学研究所(取締役社長 伊藤 浩毅)は、2023年12月18日に製造販売承認を取得した「MEBRIGHT™ ジェニタリウム Plus DR キット(以下、本試薬)」について、2024年6月27日(木)から29日(土)に神戸国際会議場/神戸国際展示場1号館で開催される「第98回日本感染症学会学術講演会/第72回日本化学療法学会総会 合同学会」において、ランチョンセミナーを開催します。
本試薬は、尿及び子宮頸管擦過物から抽出したDNAを用いて、マイコプラズマジェニタリウム及びその23S rRNA遺伝子ドメインV領域の主要な変異1)(A2071G、A2071C、A2071T、A2072G、A2072C、A2072T)を検出する核酸増幅検査試薬です。マイコプラズマジェニタリウムとその薬剤耐性に関連する遺伝子変異を同時に検出することにより、適切な治療選択が可能となり、性感染症患者の負担軽減に貢献することが期待されます。
6月27日(木)に予定しているランチョンセミナーでは、 司会に中部国際医療センターの出口 隆先生、演者に札幌医科大学医学部感染制御・臨床検査医学講座の安田 満先生、あいクリニックの伊藤 晋先生をお招きし、『性感染症におけるマイコプラズマジェニタリウムおよび薬剤耐性同時検出の重要性』をテーマにご講演いただきます。
詳細については、当社HPをご参照ください。 https://www.mbl.co.jp/company/info_list/PR_2024seminar_genitalium.pdf
性感染症は男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎に代表される感染症です。1日当たりの世界の感染者数は100万人を超えるとされ、QOLの低下や深刻な病状を示すことから世界的な公衆衛生上の課題となっています。
尿道炎は淋菌性尿道炎と非淋菌性尿道炎に分類され、非淋菌性尿道炎の主たる原因微生物はクラミジアが知られていました。しかし近年の研究により、マイコプラズマジェニタリウムが尿道炎の原因微生物の約10%を占めていることが明らかとなっています2)。
マイコプラズマジェニタリウム感染の診断においては、一般的な培養が行えないことから、核酸増幅法での検査が求められています。また、治療においては、第一選択であるマクロライド系抗菌薬に対する薬剤耐性変異の獲得が進んでおり、その拡大阻止が急務となっています3)。
使用目的: 尿又は子宮頸管擦過物中のマイコプラズマジェニタリウムDNA 及びマイコプラズマジェニタリウム23S rRNA 遺伝子ドメインV 領域の変異の検出(マイコプラズマジェニタリウム感染の診断補助)
臨床検査薬事業では、自己免疫疾患、がん、感染症等の検査薬の開発・販売を行っています。自己抗体診断分野では日本国内トップメーカーとして製品ラインナップの充実を図り、難治性疾患の多い当該分野の医療に貢献しています。がん診断分野では医薬品の効果を予測するコンパニオン診断薬を開発し、個別化医療に貢献しています。
連絡先
-
- Missy Bindseil
-
JSR Life Sciences Company Inquiries
Director, Marketing & Communications - mbindseil@jsr-nahq.com
関連トピック
関連ニュース
免疫療法の有害事象の指標としたAnti-Integrin αVβ6自己抗体検出に関わるライセンス契約締結のお知らせ
JSR株式会社のライフサイエンス事業のグループ企業である株式会社医学生物学研究所(取締役社長 伊藤 浩毅)は、京都大学ならびに近畿大学と、免疫関連有害事象 (以下、irAE) 腸炎の指標としたAnti-Integrin αVβ6自己抗体の検出に関する特許ライセンス契約(独占型)を締結したことをお知らせいたします
「MEBGEN™ BRAF 2 キット」製造販売承認取得のお知らせ
このたびの製造販売承認取得により、本試薬が、根治切除不能な甲状腺がんの患者に対しBRAF遺伝子変異の有無に応じた個別化医療の迅速な提供に貢献すると期待されます。当社では今後、本試薬の保険適用に係る手続きを進めてまいります。
第一種医療機器製造販売業許可取得のお知らせ
このたびの第一種医療機器製造販売業許可取得により、次世代シーケンサ―(NGS)を用いた遺伝子検査システムをはじめとした高度管理医療機器の製造販売に対応できるようになります。これを皮切りに、今後さらなる先進的・革新的な検査を開発し人々の健康と医療の発展に貢献できるよう邁進してまいります。
免疫化学発光測定装置「iStar 500」新発売のお知らせ
JSR株式会社のライフサイエンス事業のグループ企業である株式会社医学生物学研究所(取締役社長 伊藤 浩毅)は、海外展開を加速するため、免疫化学発光測定装置「iStar500」の取扱いを開始いたしますので、お知らせいたします